通知表の評価基準は?

2022/07/23 鹿骨

中学校の成績評価基準

~変更後のリアル~

 

2021年度から内申点の評価基準が変わったことはご存知かと思います。

 

 

これまでの評価では、生徒の学習の習慣化など、具体的な学習改善につながっていかないという問題点がありました。

 

 

そして、『関心・意欲・態度』の観点については、挙手の回数やノートのきれいさ、愛想が良いなど、性格や個性によって判断されてしまうような問題点も考えられました。

生徒のリアルな現状から、何をすれば内申点が良くなるのか分析してみました。

 

 

①『知識・技能』

 

これは、ペーパーテストによる評価ということになりますが、

 

学期末や学年末の結果の評価にだけにならないように、単元ごとのテストや授業毎の小テストを増やすことで、定期テストまでの過程も評価できるような仕組みとなりました。

 

 

さらに、問題の傾向としても、ただの丸暗記では対応できない本当の意味での理解を問う問題となりました。

 

例えば、

 

社会では歴史的な事柄がどういう因果関係で起こったのかなど記述したり、

 

数学では、面積を求める公式はどのように導かれたのかを証明したり、

 

理科では様々な現象における「なぜ」を問う問題など

 

問題も難化しています。

 

 

②『思考・判断・表現』

 

各教科等の知識を活かして課題を解決するために必要な思考力、表現力をみられています。

 

 

例えば、

 

理科の実験の考察や社会の記述では、データをみて自分はどう考えるのかを求められ、

 

英語では、写真をみて、そこから自分が思ったことを英語でスピーチするなど

 

いずれも自分の意見や考えを表現することが求められています。

 

小学6年はパワーポイントを用いた発表など、今後はICTも幅広く活用されていきそうです。

 

 

レポートの作成、グループでの話合い、発表と質疑応答などがここでの評価ポイントとなります

 

そして、

 

 

③『主体的に学習に取り組む態度』

 

自らの学習状況を把握し、学習の進め方について試行錯誤するなど自ら学ぼうとしているかどうかという意思的な側面の評価です。

 

 

定期テストだけでなく、普段の家庭学習も含めて

 

自分で計画を立てて、

 

問題集に取り組み、

 

間違えた問題や勉強のやり方を分析し、

 

次の学習に活かしていく

 

このサイクルができているかをみられています。

 

 

今までのようにただ提出物を出してテストで平均点というだけでは

 

②『思考・判断・表現』

③『主体的に学習に取り組む態度』

 

の観点の評価は「C」となり、結果「2」という評価が以前よりつきやすいと言えるでしょう。

 

 

これからは、テスト前だけの詰め込みの勉強ではなく、日々計画的に実行し、学校での発表やレポートで自分の意見を持ち伝えられる力をつけましょう。

 

そして、学習の良いサイクルを習得し実行していかなければいけませんね。