「どうせ僕(私)なんて…」中高生の諦め癖にサヨナラ!親子で育む「やればできる!」の感覚(自己効力感)
「うちの子、最近何かに挑戦する前から『どうせ無理だよ』と諦めがち…」
「『自信がないからやめておく』という言葉を聞くと、親として何とも言えない気持ちになる…」
そんな経験はありませんか?もしかしたら、それはお子さんの「自己効力感」が少し低下しているサインかもしれません。
この「自己効力感」とは、単なる「自信」とは少し異なり、「自分なら、この課題をきっと乗り越えられるはずだ!」「この行動をうまくやり遂げられるだろう」と、自分自身の可能性を具体的に信じる力のことです。
そして素晴らしいことに、この力は生まれ持ったものではなく、日々の関わりの中で育んでいくことができるのです。
実は、日本の子どもたちは学力などが高いにもかかわらず、この「自己効力感」が国際的に見て低い傾向にあるという調査結果もあります。
もしお子さんが「自分にはできそうもない…」と感じてしまうと、新しい一歩を踏み出せなかったり、困難に直面したときに粘り強く取り組めなくなったり、挑戦そのものを避けてしまうことにも繋がりかねません。
では、どうすれば、大切なお子さんの「自分ならできる!」という感覚を、親子で一緒に育んでいけるのでしょうか?専門家も推奨する、特に効果的な4つのアプローチをご紹介します。
1. 「できた!」の積み重ねで自信の土台を築く(成功体験/マスタリー体験)
- ポイント: 小さな「できた!」という成功体験をコツコツと積み重ねることが、何よりも大切です。結果だけでなく、そこに至るプロセスや努力にも目を向けましょう。
- 保護者の方へ:
- 「テストで満点を取った」という大きな成功だけでなく、「苦手な数学の問題に、最後まで粘り強く取り組めたね!」「部活の練習、雨の日も休まず続けたね、すごい集中力だ!」「朝、自分で時間通りに起きられたね、えらい!」など、**日々の小さな「できたこと」「頑張ったこと」**を具体的に言葉にして伝え、一緒に喜びましょう。
- お子さんが立てた学習計画やお手伝いの目標が達成できた時も、「計画通りに進められたね!」「あなたが手伝ってくれたから、すごく助かったよ、ありがとう!」と具体的に認め、褒めることが効果的です。結果が伴わなくても、挑戦したこと自体を認めることも大切です。
2. 「あの人にできたなら、自分にも!」を引き出す(代理経験)
- ポイント: 他の人が何かを成し遂げる姿を目の当たりにすることは、「自分にもできるかもしれない」という気持ちを芽生えさせます。特に、年齢や状況が近い人の成功は、より強い共感を呼びます。
- 保護者の方へ:
- お子さんの好きなスポーツ選手やアーティストが、困難を乗り越えて活躍しているドキュメンタリーを一緒に観たり、少し年上の先輩や友人が目標を達成した話を聞かせたりするのは良い刺激になります。「〇〇先輩も、最初はレギュラーじゃなかったけど、毎日コツコツ自主練を続けて、ついに試合に出られたんだって。あなたも頑張っているから、きっと大丈夫だよ」など、身近な人の具体的なエピソードを共有してみましょう。
- 時には、保護者自身の過去の成功体験や失敗から学んだ経験を、「お母さんも昔、〇〇が苦手だったけど、こうやって練習したらできるようになったんだよ」と話してあげるのも効果的です。
3. 「あなたならできる!」を具体的に伝える励まし(言語的説得)
- ポイント: ただ「頑張れ!」「できるよ!」と繰り返すのではなく、具体的な根拠を示しながら励ますことが重要です。お子さん自身が「確かに、自分はこれまでも乗り越えてきた」と納得できるような言葉を選びましょう。
- 保護者の方へ:
- NG例:「大丈夫、あなたなら絶対できるって!」(根拠が曖昧)
- OK例:「前の大会前も、毎日一生懸命練習して、見事に自己ベストを更新できたじゃない。あの時の努力と集中力があれば、今回の目標もきっと達成できるよ」「〇〇のレポート、最初は難しくて悩んでいたけど、最後まで諦めずに調べて完成させたよね。あの粘り強さ、今回も活かせるはずだよ」というように、過去の具体的な努力や成功体験、持っている力を引き合いに出して励ましましょう。お子さんの頑張りを具体的に見ていることを伝えることが大切です。
4. 心と体のバランスを整え、「やれる気」を後押しする(心理的・感情的状態の調整)
- ポイント: 過度な緊張や不安は、「どうせ無理だ」という気持ちを強めてしまいます。リラックスして、心穏やかな状態を保つことで、「うまくやれそう」という前向きな感覚が高まります。
- 保護者の方へ:
- お子さんが安心して過ごせるように、家庭を安全基地のような温かい場所にしましょう。試験前や発表会前など、プレッシャーを感じている時には、「緊張するよね、わかるよ」と気持ちに寄り添い、話を聞いてあげることが大切です。
- 一緒に深呼吸をしたり、散歩に出かけたり、好きな音楽を聴いたりするリラックスタイムを作るのも良いでしょう。また、質の高い睡眠、バランスの取れた食事、適度な運動といった規則正しい生活リズム(ルーティン)は、心の安定に不可欠です。保護者自身が穏やかでいることも、お子さんの安心感に繋がります。
おわりに
お子さんの「自己効力感」を育むことは、目先の成功だけでなく、将来、お子さん自身がどんな困難な課題にも主体的に向き合い、粘り強く挑戦していくための、かけがえのない「心の土台」を築くことに繋がります。
すぐに結果が出なくても、焦らないでください。保護者の方が、お子さんの可能性を信じ、日々の小さな成長を見守り、適切なサポートを続けることが何よりも大切です。
今回ご紹介した方法を参考に、ぜひお子さんの「自分ならできる!」という輝く感覚を、親子で一緒に育んでいってください。応援しています。