お子さんが本当に行きたい高校に挑戦できる!新しい入試制度「DA方式」とは?
お子さんが本当に行きたい高校に挑戦できる!新しい入試制度「DA方式」とは?
こんにちは鹿骨校舎の丹羽です。
中学生のお子さんをお持ちの保護者のみなさん、現在の都立高校入試制度「単願制」についてどのように感じていますか?
「単願制」とは?
単願制とは、1回の受験で一つの公立高校にしか出願できない制度のことです。
この制度では、多くの生徒が「本当に行きたい学校」ではなく、「落ちないために受かる可能性が高い学校」を選びがちです。
つまり、本当に目指したい学校を諦める生徒が増えてしまうのです。
単願制の問題点
・本当に行きたい学校ではなく「受かりやすい学校」を選ぶ傾向がある
・倍率予測など、本来の学習とは関係ない「読み合い」に労力がかかる
・女子生徒はリスクを避けて志望校のレベルを下げる傾向が強く、男女格差にもつながる可能性がある
解決策としての「DA方式(受け入れ保留アルゴリズム)」とは?
DA方式では、次のような仕組みで受験が行われます。
・生徒は複数の高校に志望順位をつけて出願できる
・高校側は受験の結果に基づき合格順位を決め、生徒に合格通知を送る
・生徒は最も志望順位が高い学校の合格通知を保持し、それ以外を辞退する
・辞退が出た高校は次の生徒へ繰り上げ合格を通知する
この方式では、もし第一志望校に合格できなくても、第二・第三志望校の合格のチャンスが残ります。つまり、「安全策で志望校を下げる」必要がなくなり、自分の希望と実力に合わせて安心して挑戦できます。
私の考え~挑戦する生徒が増える~
私自身、このDA方式にはとても期待しています。現状では「落ちてはいけないから安全な学校に…」という諦めの選択をする生徒が多くいます。しかしDA方式なら、自分の希望を妥協しつつも挑戦できるため、「本当に行きたい高校に向けて努力する生徒が増える」と考えています。
実際、ニューヨークの公立高校では、この制度を導入して成功しています。また、日本でも河野太郎氏が導入に賛同するなど、注目されています。
現在のところ東京都では導入予定はありませんが、入試のデジタル化が進むことで、導入の可能性は十分にあります。
少しでも早くこの新しい制度が適用され、お子さんがもっと自由に、本当に行きたい高校に挑戦できる環境になることを願っています。